【ママは家庭内検索エンジン】

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【ママ、あれどこ?】気づけば私は「家庭内Google」になっていました。

「ママ、あれどこ?」

この言葉、一日に何回聞いているんだろう。

朝、子どもが学校へ行く準備をしている時。

「靴下どこ?」

出かける直前。

「宿題のプリント知らない?」

テレビを見ている時間。

「リモコンどこいった?」

夜になれば、

「爪切りどこ?」

「絆創膏ある?」

そして時には、

「俺の充電ケーブル知らない?」

と、旦那さんまで参加してくる。

気がつけば私は、家族専属の検索エンジンになっていました。

しかも驚くことに、その質問のほとんどに答えられてしまうんです。

「ああ、それなら玄関の棚の二段目。」

「ランドセルの前ポケットじゃない?」

「洗面所の引き出しの右側にあるよ。」

自分でも不思議なくらい、家の中の物の位置を把握している。

もはや検索履歴どころか、家の中のデータベースが頭の中に入っています。

なぜママだけが知っているのか問題

でも、よく考えてみると不思議ですよね。

どうして私だけが知っているのでしょう。

その物を最後に使ったのが私ではないことも珍しくありません。

むしろ、

「それ、使ったのあなたですよね?」

というケースも多い。

なのに、聞かれる。

そして答えられる。

この現象について同僚やママ友と話したことがあるのですが、驚くほど全員一致でした。

「うちも同じ。」

「夫まで聞いてくる。」

「完全に家庭内Google。」

「検索精度100%。」

笑いながら話していましたが、そのあと全員が口を揃えて言った言葉があります。

「これ、地味に疲れるんだよね。」

そうなんです。

怒るほどのことではない。

大事件でもない。

でも、一日に何度も繰り返されると、少しずつ心の体力を削っていくんです。

ママが家の情報を持つ理由

なぜこんなことが起こるのでしょうか。

おそらく、多くの家庭でお母さんが自然と「管理役」になっているからなのだと思います。

子どもの学校の予定を把握する。

提出物を管理する。

サイズアウトした服を入れ替える。

洗剤や日用品の在庫を確認する。

絆創膏が減ったら補充する。

季節が変われば衣替えをする。

こうした小さな管理業務を積み重ねているうちに、自然と家の中の情報が頭に蓄積されていきます。

気づけば、

「困ったらママに聞けばわかる。」

そんなシステムが出来上がっているのです。

家族から頼られている。

信頼されている。

それ自体は嬉しいことです。

でも、その便利さの裏側には、見えない負担もあります。

検索窓口は24時間営業

考えてみると、家庭内Googleには営業時間がありません。

朝の忙しい時間でも。

料理中でも。

洗濯物を干している時でも。

ようやく座ってお茶を飲んでいる時でも。

突然始まる検索サービス。

「ママー!あれどこー!」

こちらは頭の中で検索をかけます。

「最後に見たのは昨日の夜。」

「たしか洗面所で使っていた。」

「そのあと誰かが移動させたかも。」

まるで探偵です。

時には家族より真剣に推理していることもあります。

そして見つかると、

「あったー!」

で終了。

ありがとうはもちろん言ってくれます。

でも、たまにはこう思うこともあります。

「まずは自分で検索してみようか?」

少しずつ「自分で探す力」を育てる

そこで最近、我が家では少しだけルールを変えてみました。

何かを聞かれたら、まずはこう返します。

「どこを探した?」

「あと三分探してみようか。」

最初は、

「ないー!」

「わからないー!」

と言っていた子どもたちですが、不思議なことに意外と見つかるんです。

そして見つけた時の顔は、ちょっと誇らしそう。

「自分で見つけた!」

その経験は、きっと子どもにとっても大切な力になります。

旦那さんにも時々言います。

「たぶんいつもの場所にあると思うよ。」

すると数分後、

「あった。」

そうでしょう、そこなんです。

家族みんながわかる仕組みを作る

最近は物の定位置を家族で共有することも意識しています。

爪切りはここ。

絆創膏はここ。

学校のプリントはここ。

収納にラベルを貼るだけでも、驚くほど質問が減ることがあります。

「ママしかわからない家」ではなく、

「誰でもわかる家」にしていく。

これは、お母さん自身を楽にするだけではなく、家族全員が自立するためにも大切なことなのかもしれません。

優しさでできているからこそ

お母さんというのは不思議な存在です。

家族が困っていれば助けたい。

探しているなら見つけてあげたい。

困った顔を見ると、つい手を貸してしまう。

だからこそ、家庭内Googleは優しさでできています。

でも、検索エンジンだって、ずっと動き続ければ熱を持ちます。

メンテナンスも必要です。

少し休む時間。

少し任せる時間。

少し「自分で探してみて」と言う勇気。

それも家族が長く心地よく暮らしていくためには大切なことなのだと思います。

今日もどこかの家庭では、

「ママ、あれどこ?」

という声が聞こえているのでしょう。

そして全国のお母さんたちが、反射的に答えている。

もし今この記事を読んで、

「うちもまさにこれ。」

と思ったなら、安心してください。

全国にはたくさんの家庭内Googleがいます。

そしてみんな、今日も家族の暮らしを支えています。

だからたまには、検索サービスを一時停止してもいい。

少しだけ家族に探してもらってもいい。

家庭内Googleにも、定休日は必要なのです。


最近、我が家の「家庭内Google」の負担を少し減らしてくれたのがスマートスピーカーです。

「明日の持ち物を教えて」「買い物リストに牛乳を追加して」などを声だけで管理できるので、「ママ、覚えてる?」が少し減りました。

特に子どもが自分でリマインダーを使うようになると、意外と自立にもつながります。

家庭内Googleを卒業するのは難しくても、家族みんなで情報を共有する仕組みを作ることはできるのかもしれません。

スマートスピーカーがあれば、毎日の「ママ、あれどこ?」が少し減るかもしれません。

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